大切なご報告

AKARAを応援して下さっておられる皆様、新年明けましておめでとうございます。本年が皆様にとって幸多き一年であります事を心より願っております。

皆様に深くお詫び申し上げなければなりません。わたくし、尺八担当のKIZENは2018年2月9日(金)青山RizMにて予定しております『Acoustic Family Night』でのライブをもちましてAKARAを脱退する事をご報告させて頂きます。

これはメンバーとの不仲であるとかでは決してございません。バンド活動を展開する中で、私のスケジュールが確保出来なくなってしまって来たことに起因します。

AKARAメンバーはそれぞれソロ活動を展開しながら活動しております。そこでのそれぞれの経験と知識がAKARA独特のパフォーマンスやアイディアの原泉となっております。その事で応援して下さる皆様に笑顔や驚きを与える事が出来ればと思い、私も自分なりに全力を尽くして参りました。

 

鼓の覇凰と共にMIKIKOに誘われ、最初は三人で始まったAKARA。箏のTommy、笛のKAZUが入った第一期。そこからKAZUの作り上げたパフォーマンスを上回る形で笛の力を現在も魅せ付けてくれているTAKA、そして新たな風を吹き込んでくれているYUUの加入で益々エネルギッシュ且つエモーショナルなパフォーマンスが確立。そこにカゴメ団という強力な力が加わった『AKARA』というバンドは世界に通用するバンドであるという自信と自負があります。

ところが、その中で私が物理的にAKARAに参加する事が出来なくなってしまいました。地方公演のみならず都内での活動でもスケジュールが合わず、また昨日(渋谷VUENOS)での公演にも参加する事が叶わず、『AKARA』というアンサンブルの足を引っ張ってしまっているという意識が日に日に増してきている状況。メンバーと一晩話し合った結果、脱退するということになった次第です。

 

メンバーと共に全力を尽くしてきた3年間は音楽家として、一人の人間として、また音楽ファンの一人として大きく成長させて頂きました。自分が知らなかった世界、知らなかった音楽、本当に多くの皆様の笑顔にふれられたのはAKARAというバンドのメンバーとして活動させて頂けたからです。僕が人生をかけている虚無僧尺八という古典音楽を本当に多くの方に知って頂けた事、ドイツやエマージェンザ決勝戦での鮮烈な景色を僕は生涯忘れない事でしょう。

 

笑い、歌い、奏で、舞台を本気で作る喜びを共に分かち合えたAKARAメンバー、

時にパフォーマンスで絡んでくれて、共にどでかい花火を打ち上げてくれたカゴメ団、

意図しないトラブルも発生する中、運営を円滑に進める事が出来るよう粉骨砕身して下さっていたAKARAクルーの皆さん、

何よりも私共AKARAを支え、KIZENとして人前に出る事を認めて下さっていたYAKARAの皆様に改めて感謝を伝えさせて下さい。

 

メンバーにはいつも僕のアイディアで困惑させる事も多く、 申し訳ないなぁと感じてましたが最後の最後まで困らせる事になってしまいました。

僕はAKARAというバンドが更に輝いて欲しい、更に大きなステージでより多くのオーディエンスを沸かせて欲しい。昨秋のワンマンライブを終え、それが出来るバンドであると確信致しました。

だからこそAKARAにはもっとフットワークを軽く、活躍して欲しい。手前勝手ではございますがその様な願いも込めた、今回の脱退であると言うことも併せてお伝えさせて下さい。

僕が言うのもおこがましいかも知れませんがどうかどうか、これからもAKARAを応援して下さい。伏して宜しくお願い申し上げます。僕自身もこれからのAKARAを応援していきます。

 

私が至らぬばかりに、新年早々から皆様にはご心配をお掛けして申し訳ございません。2月9日の最後のライブは全力で、AKARAらしいパフォーマンスさせて頂きます。何卒宜しくお願い致します。

 

KIZEN

(2018年1月20日)